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2024.02.26
ハマスタディのプロトコル論文(研究計画に関する論文)が公開されました
ハマスタディのプロトコル論文が公開されました。
書誌情報
Hara K, Kuroki M, Shiraishi S, et alEvaluation of planned number of children, the well-being of the couple and associated factors in a prospective cohort in Yokohama (HAMA study): study protocol. BMJ Open 2024;14:e076557. doi: 10.1136/bmjopen-2023-076557
はじめに
日本を含む多くの先進国では、都市部を中心に出生率が低下している。その背景には、育児休業・雇用政策、保育サービス、経済的支援、夫の家事・育児貢献、結婚支援、地域社会、夫婦の幸福度など様々な要因がある。そこで、横浜市(都市部)を対象に、出産・子育て・結婚生活に関するHAMA調査(HAMA='H'ving'A'baby, parenting, and 'MA'rriage life)を提案し、これらの課題を検討する。
方法と分析
大規模コホート調査により、横浜市の家族・子育ての実態を明らかにし、現状の施策の評価と今後の少子化対策について提言する。全体として、1万組の若い夫婦(2022年時点で20~39歳の妻)を無作為に抽出し、調査票を毎年送付する。彼らは5年間追跡調査され、計画された子供の数に関連する要因、夫婦の幸福度、育児支援政策、家事・育児の外部化、父親の家事・育児参加、妻の自由時間、孤独感や社会とのつながり、配偶者との関係、そして働いている場合は働き方やワークライフバランスに関する質問も含まれる。最終的には、計画された子供の数と関連要因の概念モデルを作成する。
倫理と普及
本研究は、横浜市立大学倫理委員会の承認を得ており(参照番号:2022-10)、適切な倫理指針に従って実施される。参加者には、調査への同意を撤回する機会を提供する。本調査の結果は、研究論文として関連雑誌に掲載するとともに、横浜市、行政機関等に報告する。
2024.03.19 更新
2023.08.10
ハマスタディの成果が各メディアに取り上げられました
ハマスタディの成果をプレスリリースしました。
今回報告した内容は以下のとおりです。
横浜市在住の結婚・子育て世代を対象にした5年間(2022年度~2026年度)にわたる1万世帯を対象とした大規模なコホート調査
フルタイムで働く妻の平日の家事時間はこどもがいない家庭で1.8時間に対し、こどもができると2.2~2.5時間に増加。夫はこども数と家事時間に関連がみられず、妻の家事時間のおよそ半分だった。
家事の外部化・自動化を通じて家事時間を削減できる可能性が示唆された。
妻の家事時間とWell-beingには負の相関がみられた。
理想こども数と実際のこども数(将来の予定こども数を含む)とのギャップはおよそ0.27人~0.36人少ない傾向だった。
プレスリリースの記事は以下からご覧いただけます。
横浜市立大学プレスリリース(外部ページ)、横浜市プレスリリース(外部ページ)
各メディアに取りあげていただきました。
南日本新聞(2024年3月19日)(外部ページ)
神奈川新聞(2023年7月17日)(外部ページ)